果物

インドシナ半島の中央というロケーションからタイやベトナム、中国など周辺の国の要素を融合しながら発展してきたカンボジア料理。タイ料理ほど唐辛子を使わず、甘酸っぱい味付けで野菜をたっぷりと使うのが特徴です。比較的マイルドな味わいで外国人にも人気のメニューを紹介します。

1マンゴー/スヴァーイ

カンボジアでは、日本で人気のマンゴーがお手頃価格で楽しめます。市場で買うと1kgで2ドル前後!日本では考えられない価格ですよね。また、日本だと黄色く熟れたマンゴーが一般的ですが、カンボジアでは左写真のように青い状態のマンゴーも人気です。デザートというよりは、漬物やおやつに近い感覚で、唐辛子をまぜた塩(オンバルマテッ)をつけて食べます。シャキシャキした歯応えと爽やかな酸味が最高です!

2パパイヤ/ロホン

パパイヤは消化酵素やビタミンCが豊富で、カンボジアでは健康に良い食べ物とされています。独特の香りが苦手な人もいるかもしれませんが、しっかり熟れたパパイヤは甘みが豊富でおいしいです。また、カンボジア料理では青いパパイヤを料理に使うことがあります。千切りにしてサラダに入れることが多く、一般的な食材とされています。

3ライチ/クーレーン

ライチは、かつて中国の楊貴妃が愛したと言われるフルーツです。カンボジアでは一般的な果物で、4月〜6月ごろよく見かけます。シェムリアップにある「プノンクーレン(ライチの山)」の名前の由来にもなっています。
赤くて堅い殻を手でむいて、中の白い実の部分を食べます。比較的大きめの種が入っているので、食べる際には気をつけてください。味は比較的さっぱりしていて、ほのかな甘みと酸味が口の中に広がります。

4ザクロ/トトゥム

ザクロは美容と健康に良いと言われていて、人気の高い果物です。内側にぎっしり詰まった赤い実の部分を食べます。小さな実の中には小さな種が入っていますが、食べてしまっても問題ありません。実は酸味がやや強く、食べると口の中がさっぱりします。

5ドリアン/トゥーレン

「果物の王様」として名高いドリアンは、カンボジアで人気の高級フルーツです。カンボジアでの旬は4月〜8月ごろで、その時期になると露店が開かれることもあります。価格は種類にもよりますが、1kgあたり4〜8ドル程度が相場です。丸々1個(2〜4kg)購入するとかなりの量になるので、大人数でシェアするか、パックに小分けされているものを購入するのがおすすめです。
匂いがかなり強烈なので苦手な方もいるかもしれませんが、濃厚な味わいはハマるとやみつきになります。新鮮なドリアンは臭みが少ないので、ぜひチャレンジしてみてください!そのまま食べても美味しいですが、ジュースにするとさらに手軽に楽しめます。カンボジアで見かけたらぜひ試してみてください!

6マンゴスチン/モンクット

マンゴスチンは「果物の女王」と呼ばれるフルーツです。厚くて堅い皮に包まれた白い実の部分を食べます。程よい酸味と甘みが絶妙で、中からさわやかな香りがします。カンボジアでの旬は5月〜8月ごろで、1kgあたり5ドル前後です。皮がやわらかく、緑色のへたの部分が鮮やかなものほど新鮮と言われています。皮の部分に含まれている赤い果汁は、服などにつくと色が落ちなくなるので気をつけてください。

7ランブータン/サウマウ

もじゃもじゃした皮が印象的な南国フルーツです。味はライチに近くて、白い実の部分はほのかな甘みがあり、中には大きめの種が入っています。見た目は不思議な果物ですが、やさしい味わいです。

8ロンガン/ミエン

ロンガンは漢字で「龍眼」と書きます。味はライチやランブータンに似ていて、さっぱりとした味わいです。カンボジアでは手軽に食べられる果物として人気があります。比較的どこでも簡単に手に入るポピュラーな果物です。

9グアバ/トロバエク

日本でも名前は聞いたことがあるかもしれませんが、実際に生のフルーツを見たことがある方は少ないのではないでしょうか。グアバは皮の近くにビタミンCがたくさん含まれていて、完熟すれば丸ごと食べることができます。グアバにはさまざまな種類があり、中身が赤色のものや白っぽいものもあります。青いマンゴーと同様に、唐辛子を混ぜた塩(オンバルマテッ)をつけて食べるのが一般的です。

10タマリンド/オンプル

ちょっと一風変わったフルーツを食べてみたいならタマリンドがおすすめです。茶色いサヤの部分を剥いて、中の黒っぽい実の部分を食べます。タマリンドには2種類あり、甘いものと酸っぱいものがあります。甘いタマリンドは干し柿のような味で、ねっとりした食感が楽しめます。樹になっているのを見かけることもあるので、ぜひ探してみてください。

11ヤエヤマアオキ/ニョー

ヤエヤマアオキ(ノニ)は、ドリアン以上に癖の強い匂いを放つフルーツです。チーズに少し近いかもしれません。健康食品としても有名なのですが、好みがかなり分かれると思います。まさに良薬口に苦しですね。ノニも樹に実っているのを時々見かけるので、見つけたらぜひ匂いをかいでみてください。

12バンレイシ/ティアップ

英語で「シュガーアップル」と呼ばれるように、バンレイシは甘さたっぷりのフルーツです。日本では、その見た目から「釈迦頭しゃかとう」と呼ばれることもあります。外側のごつごつした皮を手ではがしながら食べていきます。カンボジアでの旬は9月〜1月ごろで、地元のマーケットなどでもよく見かけます。1kgあたり4ドル前後が相場です。

13ジャックフルーツ/クナオ

見た目はドリアンに似ていますが、ジャックフルーツはドリアンよりもかなり大きく、世界最大の果物と言われています。大きいものだと1個で20kgほどの重さがあるそうです。木の上から落ちてきたら危ないですよね…
小さく切り分けたものをそのまま食べることもありますが、料理に使ったり、ドライフルーツにして食べる方法も一般的です。生の状態で触るとかなりべたべたします。スーパーマーケットでは小分けにされた状態で売られているので、ぜひ一口試してみてください!オールドマーケット等では、ドライフルーツの状態でお土産用として売られています。

14アボカド/プラエバー

日本でも人気の食材「アボカド」はカンボジアでもよく見かけます。栄養価も高く、「森のバター」としても知られていますよね。
実はカンボジアのモンドルキリ州(東部ベトナムとの国境付近)は、高原地帯となっていてアボカドをはじめとしてコーヒや野菜などの栽培が盛んです。日本で食べるアボカドよりもさっぱりとした味わいになっています。
シェムリアップ市内でよく見かけるジュース屋台では、アボカドシェイクが売られていることが多いです。ほんのりとした優しい甘みがクセになります!

15蓮の実/クロアップチューク

蓮の実が食べられることをご存知ですか?生で食べることもできますが、軽く炒ったり塩茹でにして食べてもおいしいです。小腹が空いたときに、おやつ感覚で食べるのにぴったりです。蓮はカンボジアの人々にとって身近な植物で、昔から親しまれてきました。仏教徒が多いカンボジアでは、蓮の花は象徴的な存在として扱われています。